パーキンソン病のおはなし【サロン・ド・PD】第9回パーキンソン病と睡眠・ぐっすり眠りたい

158回

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#パーキンソン病 #睡眠 サロン・ド・PD 第9回は、「パーキンソン病と睡眠・ぐっすり眠りたい!」という題でお届けします。「ぐっすり眠りたい!」は患者さんたちの切なる願いです。 パーキンソン病患者さんの睡眠障害を調べるのに、パーキンソン病睡眠評価尺度-2(PDSS-2)があります。簡便かつ網羅的で、大変役に立つ調査票です。PDSS-2を使って、まずは、どのような症状が原因になっているかを同定します。パーキンソン病に由来する運動症状、非運動症状、自律性神経障害に問題があれば、それらをひとつひとつ解決していくことになります。 パーキンソン病患者さんの不眠には高齢者の不眠との共通点があります。 パーキンソン病患者さんおよび高齢者の不眠に共通する対処法に睡眠衛生の回復があります。1日の流れの中で、リズムの回復を目指します。それでも問題解決に至らなければ薬物治療になります。 睡眠覚醒のコントロールには3つのシステムが関与しています。そのうち、睡眠系を優位にして眠りを獲得するというのが、GABAA受容体作動薬などです。脳全体の機能を鎮静化させます。副作用や依存性からこのグループの薬剤は、短期集中的な使用はやむを得ないとしても、なるべく使用しないというのが原則です。 体内時計系のシステムから、メラトニン受容体作動薬の効果についてお話しします。覚醒系の維持に働くオレキシンとその受容体拮抗薬による不眠治療についても触れます。 2021年11月29日 北海道医療センター 難病診療センター 菊地誠志

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