「指示なくても選手たちが考えた」森保監督に聞く“好調の要因”カナダに4-1で快勝(2023年10月13日)

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サッカー日本代表は13日、カナダとの強化試合で4-1と快勝しました。 試合を終えたばかりの、森保一監督に聞きます。 (Q.カナダは4点失うほどの悪いチームではなかったと思いますが、どう思いますか) 森保監督:「仰る通りです。去年のカタールワールドカップ前にも対戦した時も、個の強さが非常にあるチームだと思っていたなかで、今日も非常に厳しい試合になると思っていました。内容的に厳しいところもありましたが、個の強い、スピードのある相手に、選手たちが挑んでくれたなと思っています」 (Q.先制してから、カナダにボールを持たれ始めたと感じました。途中で町田選手に指示をしたように見えましたが、どんな声掛けをしましたか) 森保監督:「先制点を奪えたのは良かったですが、その後、押し込まれたところがありました。我々がアグレッシブにやる部分と、相手も強いので我慢強く戦うところは絶対に必要でした。PKを大迫が止めてくれたこともありますが、全体で我慢しながら流れを引き戻してくれたのは良かったと思います。町田には『テンポを落とすな』『つぶしに来るところに、勇気を持ってやっていこう』と話しました」 (Q.前半30分過ぎたくらいから、両サイドの伊東選手と中村選手が、守備の時に前に行くようになったと感じました。チーム全体への守備はどんなことを考えていましたか) 森保監督:「ミスマッチのシステムのなかで、我々が主導権を握っていければ良かったのですが、相手がボールを握った時に、システム上、遠藤が1アンカーの時はなかなか難しくて、そこをダブルボランチにして、今の形にしました。3バックに中村と伊東が行けるようになって、ハマりが良くなったと思います」 (Q.先日のインタビューで『カメレオンのように戦術を使い分けながら強みを出していきたい』と仰っていました。これだけサッカーを知っている、ヨーロッパでプレーしている選手が多いのは日本の強みですか) 森保監督:「今日も色んな想定をしながら、1アンカーの時も、ダブルボランチもできる。3バックも含めて、選手たちが色んなことをインプットしてくれました。我々ベンチからの指示じゃなくて、選手たちが自然とオプションを使ってくれました。素晴らしい、賢い選手たち、技術を持った選手たちがそろってくれていると思います」 (Q.試合後、いつもより長く、選手たちに話していたと思いました。どんな話をしましたか) 森保監督:「今日のメンバーも、やり続けてきたメンバーではありません。始めて来る選手たちもいて、難しい状況のなか、トレーニングの時から、選手たちが自分のやるべきこと、チームとしてやるべきことを、すごく良い集中力を持ってやってくれたので、良い準備が良い結果につながって良かったです。サブのメンバーも、皆が一緒に今日に向けて、試合中も戦ってくれたので、そういうところを話していました」 (Q.日本は長らく“決定力不足”と言われていましたが、このところ、大量得点が続いています。これまでとの違いはどこにありますか) 森保監督:「うれしい当たり前になれば良いですが、今後はもっと難しい試合がくると覚悟しないといけないと思います。ただ、得点を取れているのは非常に良いことで、選手たちが前に前に、縦に縦に、ゴールへゴールへという気持ちが強くなったと思います。コーチ陣がこれまでも、すごく良い働きをしてくれていましたが、選手たちが前を向いていけるように、良い働き掛けをしてくれていると思います」 (Q.今日一番の収穫はどんなところにありましたか) 森保監督:「今日一番の収穫は、難しいメンバー構成のなかで、選手たちがミスがありながらも、自分たちでつないでいこうと。試合までもそうですが、試合中に自分たちが成長しようとチャレンジをしてくれたことが本当に良かったと思います」 伊東純也選手、遠藤航選手に聞きます。 (Q.遠藤選手。前半からアグレッシブに行こうというのは、チームのキャプテンとしてどうイメージしていましたか) 遠藤選手:「守備で前に行くというのは、すごく意識しましたし、攻撃でも前に前にというところで、良い形で1点取れました。PKになったあたりでは、後手を踏むようなシーンがありましたけど、その後しっかり修正しながらやれたと思います」 (Q.伊東選手は、サイドでボールをもらうことが多かったと思います。攻撃をするうえで、意識していたことはありますか) 伊東選手:「うまく自分が幅を取って、中が生きたり、フリーだったらシンプルに打てて、仕掛けてクロスを上げられれば良いかなと思っていました」 (Q.伊東選手。サイドバックの毎熊選手とは、どんな話をしながら試合に入りましたか) 伊東選手:「毎熊がうまくインサイドを取ってくれて、インナーラップなど、うまく使えるところは使って、自分で行くところは自分で行くという連携は、ちょいちょい良かったんじゃないかなと思います」 (Q.遠藤選手。先制点を取った後に、ボールを回される時間帯が増えたと思いました。チームでの声掛けはどんなことをしていましたか) 遠藤選手:「中盤で人数をかけて来ていたので、そこをどう捕まえるか。途中から2ボランチ気味にして、南野が3バックの所に行っていたのを、真ん中に待たせて、アンカーの所を見せて、伊東が高い位置に行けるような修正をしました。それが結構はまっていたかなと思います」 (Q.遠藤選手。4点取れるほど、カナダは悪くなかったと思いますが、日本がやるべきことを、しっかりやったことが大きいですか) 遠藤選手:「攻撃でも、特に守備でも修正は早かったし、チーム全体としてもどう守っていくかは、ゲームのなかでコントロールしながらやれたと思います。特に前線の浅野のところは、すごく収まっていて、そこを起点に攻撃を進められたことが大きかったと思います」 (Q.伊東選手。右サイドでプレーして、逆サイドには同じチームでプレーする中村選手がいました。2人のコンビネーションは今後、チームの武器になりそうな感じがしましたが、いかがでしたか) 伊東選手:「チームにいる時から、クロスに入って来てほしいところとか、よく喋っています。中村が中を向いた時は裏に抜けようという意識もあります。そういうところは、チームでもやっている分、代表でもやりやりやすかったと思います」 (Q.試合に快勝しましたが、落ち着いている雰囲気があります。森保監督に怒られましたか) 遠藤選手:「怒られてないです。最後に失点してしまったところは、終わり方として良くなかったのはあります。僕らが目指しているのは、ワールドカップ優勝なので、そこを目指すうえでは、ホームの試合は絶対勝たなければならないですし、パフォーマンスもまだまだ良くなっていくところが大きいです」 (Q.伊東選手。髪の毛の色を変えたのはなぜですか) 伊東選手:「そんなに意図はないんですけど、なんとなく気分で。30歳になりましたし」 (Q.じゃあ遠藤選手も) 遠藤選手:「逆に僕はもう、このまま行かないとダメなんで。ようやく伊東が落ち着いてくれたので、良かったかなと思います」 [テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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