私たちの暮らしはよくなった?アベノミクスを検証(静岡県)

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安倍総理大臣が打ち出してきた「アベノミクス」によって、私たちの暮らしがよくなったのか取材しました。 <安倍首相>「バイ・マイ・アベノミクス」  2012年末に発足した第2次安倍政権が強力に推し進めた看板政策「アベノミクス」。この経済政策にあやかった商品が西伊豆町の和菓子店にありました。 <飴元菊水 荻田真理子代表>「(まだ販売されていますか?)もちろん、大盛況です。はいこちらに」  アベノミクスならぬ「アメノミクス」。西伊豆町の「飴元菊水」で販売されている商品です。アベノミクスの「3本の矢」にちなんでイチゴ、メロン、ハチミツの3種類の味が楽しめる人気の飴です。 <飴元菊水 荻田真理子代表>「(販売当時の反響は?)思ったより大反響でした」  第2次安倍政権の発足から半年と経たないうちに販売がスタート。ロングセラーになりました。 <飴元菊水 荻田真理子代表>「お客様が残念がりまして、(飴自体に)プレミアがついたように好評です」  アメノミクスの販売はこれからもまだまだ続くそうですが、本家「アベノミクス」は安倍政権とともに終焉を迎えます。 <安倍首相>「アベノミクスの3本の矢を放つことで日本経済停滞を打破し、マイナスからプラス成長へ転換することができた」  安倍総理が掲げた3本の矢とは、大胆な金融政策、機動的な財政出動、成長戦略です。この3つを組み合わせたアベノミクスによる成果の一つが株価の上昇です。就任時に1万230円だった日経平均株価は、この7年8カ月で倍以上に。雇用も拡大し、失業率は4.3%から2.8%にまで下落しました。このアベノミクスは県内の企業にも恩恵をもたらしています。 <富士木材 川口祐介社長>「もともと木材屋なので、無垢の木と健康に暮らしていただこうと」  富士市の住宅メーカー「富士木材」は、こだわりの素材をふんだんに使った注文住宅を売りにしています。このメーカーに強烈な追い風となったのがアベノミクスによる金融政策です。  安倍総理のもと、日銀は金融緩和を続けたため、これまでにない低金利の状態が続きました。 <富士木材 川口社長>「家を建てたいというお客さんがいちばん大きい買い物は住宅ローン。その返済を考えると今、低金利の状態で住宅資金を調達できると」  家は一生で一番大きいともいわれる買い物です。人口の減少や少子化で今後、住宅の需要は減ることも懸念されますが、アベノミクスが住宅の購入を間接的にサポートした形です。ただ、街の声を聞くと。 <街の声>「(景気良くなったと感じていましたか?)感じていない」「全然感じないですね」  実際に、日経平均株価は大幅に上昇しましたが、同じ時期の平均給与の推移を見てみると、そこまでは上がっていません。 <街の声>「(アベノミクスの時は給料はよくなりましたか?)ないですね」  8月28日金曜日、退任を表明した会見で、経済について短く振り返った安倍総理ですが、約1時間の会見の中で「アベノミクス」という言葉を発することはありませんでした。 #オレンジ6 8月31日放送

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