久我美子

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久我美子, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=25132 / CC BY SA 3.0 #日本の女優 #東宝の俳優 #久我家 #東京都区部出身の人物 #渡辺プロ系列所属者 #1931年生 #存命人物 久我美子 久我 美子(くが よしこ、1931年1月21日 - )は、日本の女優。身長153cm。本名:小野田 美子(おのだ はるこ)、旧姓:久我(こが)。所属芸能事務所はワタナベエンターテインメント。 久我家(こがけ)は村上天皇まで遡る村上源氏の流れを汲む華族の家柄で、東京市牛込に生まれる。1946年、 学習院女子中等科在学中、第一期東宝ニューフェイスに合格。同期に三船敏郎・堀雄二・伊豆肇・若山セツ子・堺左千夫らがいる。1947年、学習院を中退し、『四つの恋の物語』で映画デビューを果たす。 1950年の映画『また逢う日まで』での岡田英次との窓硝子ごしの接吻を演じた(日本の映画界では1960年代のはじめ頃まで接吻のクロースアップはタブーだった)。 1954年、岸恵子・有馬稲子とともに文芸プロダクションにんじんくらぶを結成した。 1961年、俳優と結婚する気はなかったが、平田昭彦からの猛烈な求愛の末に結婚した。 1969年より約1年間、『3時のあなた』の司会を務めるなど、1970年代以降はテレビ・舞台を中心に活躍する。 1989年の映画『ゴジラvsビオランテ』では亡き夫・平田の遺志を受け継いで女性官房長官役で出演。当時史上初の女性官房長官である森山眞弓とシンクロしたことが報道された。 2004年、義姉にあたる女優・三ツ矢歌子(久我の方が年上)死去の時に、久々に公の場に姿を見せた。 撮影所では本名の「はるこちゃん」と呼ばれた。稲垣浩は礼儀正しい久我のファンで、1957年の映画『柳生武芸帳』で竜造寺の姫君役で起用したのは、いつか折を見て『風林火山』映画化が実現した際に「由布姫」役にと考えていたからだったという。結局映画化は12年後(1969年)になり、稲垣は「私の夢は果たせなかった」と悔やんでいる。 また稲垣は久我について、「日本が戦争に負けたおかげで、侯爵の姫君が女優となったのだが、もし戦争に勝っていれば美子さんは尼寺の人となっていたかもしれない、そう思うと敗戦は久我家にとって幸福とは言えなかっただろうが、美子さんにとっては自由に生きる道がひらかれたと言っていいのかもしれない」とし、黒澤映画での「はる子ちゃん」は、「まる顔で、はつらつとしていた」、「太い眉毛、八重歯、特徴のある声帯、どれもこれもそれまでの映画女優になかった新鮮さがあった」と評している。 稲垣はロケ先で久我とマージャンをしてよく負けたが、久我に「先生、お願い、上らせて」と言われると「魔術にかかったように彼女に振り込んでしまった」という。「少しも口惜しいと思わなかった、たぶん、(久我に)いかれていたのだろう」と語っている。稲垣は藤本真澄の頼みで、久我と平田昭彦の結婚媒酌人を務めている。両者の馴れ初めは、稲垣の『大坂城物語』(東宝、1961年)での共演からで、それから半年ものあいだ、映画界にも週刊誌にも気づかれなかった二人の巧妙な恋愛は、さすが東大出身と元侯爵令嬢だけあると噂されたという。 若き日より家柄・容姿のみならず、演技面も芯の通った内面と気品が見るものにも伝わる確かな実力があった。日本映画史を代表する数々の名監督達も、こぞって彼女を起用した(下記参照)。平田との結婚後も、そして死別後も、長年にわたって女優活動を続けたが、近年はほとんど活動休止状態となっている。 なお彼女が公家育ちの名家の出身ながら芸能界を志した理由は、祖父の常通が当主だった大正時代から続く久我家の経済状態の悪化を打開するためであった。当時の久我家は世間知らずの祖父と父親が、高利貸しに金を借りて慣れぬ事業に手を出して失敗し家屋敷を押さえられた上に、さらにその窮状を詐欺グループに付け込まれ、1932年に寄付金詐欺事件の首謀者の濡れ衣を一時着せられて新聞沙汰になり、警察から厳しい取り調べを受けたこともあるほど、経済的に追い詰められていたからである。そしてこの事件以降も生活は相変わらず苦しいままであった。祖父・常通は、破綻した「東日本炭砿」の取締役を一時務めていたほか、運送・倉庫会社の設立にも関わった。常通の事業失敗により、美子の伯母(父の姉)の三千子は当時七十才の北海道の高利貸し五十嵐佐市に嫁いだ。また父親の従兄弟で男爵の久我通保の息子通武も、事件の翌年1933年生活苦から詐欺まがいの行為を行い警察から取り調べを受けたことで廃嫡の憂き目に遭った。このように戦前から久我家は経済苦による醜聞に次々と見舞われており、美子が戦...

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