【物議】都知事選の掲示板に格闘家女性・ネコ・犬・アザラシの姿が「なんなんですか?」有権者無関係ポスターに戸惑い
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5ヵ月前
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史上最多56人が立候補した東京都知事選挙。 各所に設置された選挙ポスターの掲示板の中には、選挙に関係ない文言が並ぶなど、異常事態になっている場所もあるという。一体何が起きているのだろうか。 20日に告示された都知事選。 ところがポスター掲示板には、なぜか立候補者とは関係のない人が。 街では「許せないですね、こんなことで使うなんて無駄金ですよね」「ちゃんと規制していないのも悪いのかな」などの声が聞かれた。 今、都内の至るところで見られる異様な光景が物議を醸している。 東京・新宿区の交番の横に設置された選挙ポスターの掲示板には、猫のポスターが24枚。 もちろん猫が立候補というわけではない。 この掲示板からわずか50メートル先の掲示板には犬の写真が24枚。 こちらも凹の字の配列で貼られていた。 物珍しそうに掲示板を見る人もいた。 ポスターにあるQRコードを読み取ると、候補者とは関係のない公式アカウントが表示された。 葛飾区の掲示板には、猫やアザラシ、コアラなどの動物のポスターがずらりと並んでいた。 ポスターは、パンダやカピバラ、トラやウシなどイラストのみで文字は一切書かれていない。 千代田区の掲示板には、立候補していない格闘家の女性のポスターが24枚ずらりと並んでいた。 掲載されたQRコードを読み込んでみると、女性の公式YouTubeチャンネルが表示された。 大田区には、青い選挙ポスターがずらりと並び、誰か特定の人に宛てたメッセージのようなものが書かれていた。 別の場所でも、幼い子供が描いたような手描きのイラストが並んでいた。 ポスターを見た人からは、「なんなんですか?この絵は。(Q.選挙ポスターです)あ、これが?ええー。(写真が)ないからこれを貼ってるってこと?」と戸惑いの声も。 東京都のトップを決める首都決戦で今、何が起きているのだろうか。 史上最多56人が立候補した東京都知事選挙。 そのうち推薦を含め24人を擁立した政治団体は、団体に寄付した人に自由なポスターを掲示板に掲載できる権利を与えた。 そのため、都内の至るところに候補者とは関係のないポスターが貼られる事態に。 有権者が一票を投じる際、大きな参考になる掲示板に候補者以外のポスターが掲載される異常な事態。 掲示板を見た人からは「注目するきっかけになる」との声もあった一方で、「やっぱり法改正しないとダメ。お金出せばいいという問題じゃない」「表現の自由なのかなと。それを悪い解釈でやっている」など否定的な意見が相次いだ。 更にネット上で始まったのが、「掲示板ジャックに反対します」と題した署名活動。 21日午後3時の時点で2万8000以上の署名が集まっていた。 批判の声は、自治体の長からも。 岩手県・達増拓也知事はSNSに「東京都知事選の公営ポスター掲示板に、ひどいポスターが貼られるのを見て、デモクラシーの危機を感じます。『なんでもあり』は亡国への道」と投稿。 そして、林官房長官は21日、「選挙運動用ポスターは、候補者自身の選挙運動用ポスターを掲示するために設置されるものであり、候補者以外が使用するものではない」と述べた。 こうした行為を防ぐ方法はあるのだろうか。 選挙制度に詳しい早稲田大学の日野愛郎教授は「選挙に関係ないことを訴えないという暗黙のルールが通用しなくなっている。公職選挙法で定めていないところに今の問題がある」と指摘している。 FNNプライムオンライン https://www.fnn.jp/