春の目ざめ    成瀬巳喜男監督   石黒達也 村瀬幸子 久我美子 志村喬 英百合子 1947年製作

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春の目ざめ 1947年製作 監督 成瀬巳喜男 出演者 石黒達也 村瀬幸子 久我美子 志村喬 英百合子 ☆チャンネル登録はこちら https://www.youtube.com/c/古典邦画集PD どことも知れない地方の町(とりあえず東京弁が話されている)。 中高生らが“春の目覚め”に悶々とする。 成瀬も参加した同年のオムニバス映画『四つの恋の物語』でデビューしたばかりの久我美子が入浴シーンをふくめた感動の体当たり演技(?)をみせる。 中高生らの心の(下半身の?)もやもやを象徴するように、ある場面では永遠の雨が降り続いていたかとおもうと(「あたまがおかしくなる!」)、別の場面ではにわかに空がかきくもって風鈴がせわしなく鳴り響き、たちまち豪雨が降りこめる。 厳しい家庭に育つヒロイン。 恋人をつくった女中が暇をだされたことをきっかけに無邪気だったその表情にものおもわしさがくわわるようになり、仲のよかった妹を疎んじるようになる。 おりしも学校で「とってもいやらしい」絵が発見され事件になっていた矢先、親に内緒で出かけたハイキングで親友に盗み撮りされた幼馴染の少年とのツーショットが教師にみつかり、親が呼び出されて叱責されるにいたって(叱責の場面は巧妙に省略される)、ますますふさぎがちになる。 仲のいい芸者屋の娘(身体検査の場面で同級生らに豊乳をからかわれる)が宴席で客にセクハラを受けたり、下宿屋の娘である同級生が下宿人の子を宿すにいたって、幼馴染にたいする無自覚だった恋心に罪悪感を抱きはじめる・・・。 goo blog Negative Spaceより抜粋 青春の性への目覚めを瑞々しく描いた映画でした。詩的に叙情的に描かれ、全編にわたって情緒的な音楽が鳴っているという、ふわふわした雰囲気になっています。中心になるのは久我美子演じる久美子で、久我美子の初主演で16歳です。セーラー服がよく似合います。性に関する話題がタブーであった時代ということもあり、友達どうして交わされれ会話はかなり奥手なもの。赤ちゃんはどうして生まれるの?という素朴な疑問が親を悩ませます。このあたりの切迫した表現は見事だと思いました。 子供の成長に対して父母は右往左往することになるのですが、そこに一定の回答を示すのが医師の志村喬ということになります。このあたりのやり取りは、性の解放が進んだ現在において見ると微笑ましい程度の物ですが、たぶん当時としては画期的なことであったのかもしれません。三人の少年と三人の少女、それに友達の不慮の妊娠や、女中が恋愛しているという噂などから、一気に春が目覚めて浮足立つという、瑞々しい青春群像劇でした。そういえば「酔いどれ天使」も志村喬の医師と久我良子でしたね。 とはいうものの、大きなドラマがあるわけではなく、性への目覚めを道徳的かつ教条的に描いたという風でもあり、テーマこそ戦中には描けなかったものですが、映画の雰囲気は当時の当たり障りのないもののイメージで、成瀬巳喜男監督が戦中の作風に逆戻りしてしまったという印象が残り、少々物足りないところもありました。かつてのような険しい愛憎などはまだ戻ってこないようです。叙情的な映画の瑞々しさと、その中で初主演の久我美子の美しさを愛でる映画だと思いました。 FC2ブログ 映画を観てみたら より Filmarksに投稿された感想・評価 厳格な石黒村瀬の夫婦、インテリっぽい志村喬と英百合子、芸者やってる開けっ広げな飯田蝶子、三者三様な方針を持つ家庭。もちろん子どもたちのたまり場は蝶子んち。健康的な青春が断続的に性的エピソードにさらされる。同級生が妊娠したって聞いたあと大人の顔になる木匠久美子さんよかった。かなりシスコン気味の杉裕之くんが一番心配。あと身体検査のとき記録してるの杉葉子?

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