関東大震災100年 「朝鮮人虐殺」描いた巻物を初公開(2023年7月4日)

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 大正時代に起きた関東大震災から今年で100年です。当時の火災やいわゆる「朝鮮人虐殺」事件などを描いた巻物が近年見つかり、初めて一般に公開されます。  日本の近現代史に詳しい新井勝紘元教授:「激しい被災の状況とかですね、そういう絵がずっと続くんですけど、いきなり『朝鮮人虐殺』の場面がすぐ近くに住宅がある場所で、それも公然と…」  制服を着た群衆が刀や槍のようなもので人を襲い、街には火の手が迫ります。  2年前に発見された「関東大震災絵巻」です。描かれているのは、誤った情報によって多数の朝鮮半島出身者が虐殺された事件だとみられています。  「大正15年淇谷(きこく)」と記されていますが、作者については手掛かりがありませんでした。  日本の近現代史を研究してきた新井さんの調査で、大正時代に福島県に住んでいた元教師が「淇谷」と名乗って画家活動をしていたことを突き止めました。  新井勝紘元教授:「『(震災の非経験者に)省慮の念を促し…』と書いてある。厳しくちゃんと反省して、じっくり物事を考えると(朝鮮半島出身なだけで)虐殺してしまったということをちゃんと後世の人たちがあの絵を通して学んでほしいと訴えているんだと思う」  この絵巻は5日から、東京・新宿区の高麗博物館で一般に初めて公開されます。 [テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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