エッセンシャルワーカーに脚光を 伊藤忠若手が動画作成

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3年前

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日常生活を支えるために、感染リスクに直面しながらも働く「エッセンシャルワーカー」と呼ばれる人に光を当てる企業が出てきた。グループ内の多様な職種を社員に知ってもらい、一体感を高める狙いがある。  「毎朝、社員が出勤する前にオフィスの複合機や机を清掃し、消毒液を補充する人がいる。ドアの解錠や施錠、消毒も……」。伊藤忠商事の佐藤綾香さんは今夏、そうした分野で働く人を取りあげた動画を同僚とつくった。  本社の清掃や消毒の様子を取材・編集し、各部門からも画像を提供してもらった。海外からはマスクの生産、バナナやパイナップルの生産と加工といった現場の様子を取り込んだ。国内では医療用防護服の生産やコールセンター、コンビニ、ガソリンスタンドの運営に携わる人も動画に収めた。「現場で働くグループ企業の社員を取りあげ、エッセンシャルワーカーへの感謝の気持ちを表した」  9月からイントラネットで全世界のグループ社員に向けて配信するなどしたところ、伊藤忠の社員数(約4300人)を超える約6千人がアクセスした。同社は営業社員(約2800人)の6割が生活に密着した産業で働いている。佐藤さんの上司、梅本良徳さんは「商社の仕事は消費者に直結している。コロナ禍でも、人々の生活基盤を支えるために働く社員が多数いることを全社員に分かってもらいたかった」と話している。

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