オウム病 感染ルート、症状は?

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オウム病 感染ルート、症状は? <医療>身近な鳥が感染源 死にも至るオウム病 毎日新聞 5/8(月) 7:00配信 鳥から感染する「オウム病」にかかり、2人の妊産婦が 死亡していたことが4月に明らかになりました。 オウム病による妊産婦の死亡報告は国内初。妊産婦や その家族の中には不安を感じている人もいるようです。 オウム病とはどのような病気で、予防には何に注意したら 良いのでしょうか。国立感染症研究所の 安藤秀二ウイルス第一部第五室長と、森下小鳥病院の 寄崎まりを獣医師に聞きました。 【医療プレミア編集部・藤野基文】 ◇熱やせき 病原菌は「クラミジア・シッタシ」 オウム病は「クラミジア・シッタシ」 (以下「C.シッタシ」)という細菌による感染症だ。 感染している鳥のフンなどに混じってC.シッタシが 排出され、それが乾いて粉じんとなったものを ヒトが吸い込むことで感染する。 1~2週間の潜伏期間の後、急な発熱とせきで発症し、 頭痛や筋肉痛を伴う。頑固なせきなどの呼吸器症状があり、 肺炎を引き起こすことも多い。初期の治療が不適切だと 重症化して死に至ることがある。厚生労働省によると、 現在の届け出制度が始まった1999年4月以降、 2017年4月10日までに冒頭の妊産婦を含めて 計388人の感染が報告され、そのうち8人が死亡している。 ◇感染源は鳥 オウム病の感染源は鳥と考えていい。感染研などの まとめでは、国内で報告のあったヒトへの感染例の 約60%がペットに多いオウム・インコ類からの感染だ。 ハトを含めたその他の鳥が20%、感染源が不明な例も 約20%ある。妊産婦の死亡例が報じられた後、 東京都江東区の森下小鳥病院を、セキセイインコを 連れた初老の夫婦が訪れた。寄崎獣医師に、夫婦は 「家族に妊婦がいるので不安で、どうしたらいいでしょうか」 と相談した。セキセイインコにオウム病の症状は 出ていなかったが、感染しているのに症状の出ない 「不顕性感染」でC.シッタシを排出している 可能性もある。とにかく検査をすることにした。 鳥がオウム病に感染しているかどうかは、フ ンと血液を混ぜた検体を検査機関に送ると2~3週間で 結果が出る。不顕性感染の場合はC.シッタシが 排出されたりやんだりするため、フンは5~10日分が 必要だ。夫婦には万一感染していた場合の対処方法 などを説明し、5日分のフンを持って後日、 再来院するように伝えた。鳥がオウム病を発症すると、 食欲不振、嘔吐(おうと)や下痢などの症状が出る。 悪化すると、肺炎を起こして大きく体を動かして 呼吸をしたり、肝障害を起こすことでフンの通常は 白い部分が黄色や緑色になったりする。 治療にはヒト用の抗菌薬を鳥の体に合わせて約45日間 飲ませる。ただ、C.シッタシが細胞内に潜伏 していると抗菌薬の効力が及ばず、体外にも排出されない。 このため、寄崎獣医師は、年に1~2回は検査を受ける ことを勧める。 ◇感染率の高いドバト 野鳥にも注意 オウム病の感染源となるのはペットの鳥だけではない。 14年には、川崎市内の社会福祉施設で、施設の 換気扇フードに巣を作ったドバトからの集団発生があった。 ドバトの保菌率は20%ともいわれる。寄崎獣医師は 「家の周りでドバトが巣を作るなどしていたら、 注意が必要だ。また、ドバトに限らず、鳥のフンが たくさん落ちているような所には近寄らない方がいい」と 注意する。 ◇治療や予防方法は? ヒトがオウム病にかかってしまった場合、治療には テトラサイクリン系やマクロライド系、ニューキノロン系の 抗菌薬が有効だ。副作用の懸念があるため、 妊婦や子供にはこのうちマクロライド系だけが使える。 ここ数年のオウム病の年間報告数は全国で10例未満。 オウム病は症状だけでは診断がつきにくく、 医師がオウム病を疑わない可能性もある。安藤室長は 「治療が遅れると、重症肺炎になったり、呼吸器で増えた C.シッタシが血中に流れ出て全身に回り多臓器不全に なったりするおそれがある。きちんと対応しないと 死亡することもある」と指摘する。寄崎獣医師は 「鳥を飼っている人で高熱や呼吸器症状が出た場合は、 必ず医師に鳥を飼っていることを伝えてほしい」と 強調する。また、鳥を飼うときの注意点について 寄崎獣医師は「フンが乾いて飛散しないうちに、 こまめに掃除をし、換気をしっかりすること。 口移しで餌を与えたりする濃厚接触は避け、 触ったり世話をしたりした後は必ず手を洗うことを 心がけてほしい」と話す。 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170508-00000013-mai-soci お勧め動画 「コタツ片づけるね」そう告げた瞬間、猫の表情が…(´・ω・`) https://youtu.be/lVQzIVmXZHg 「猫と飼い主の感動再会」長く離れてた飼い主を大喜びに迎える猫ちゃん https://youtu.be/m9ydV-XzzU8 フランス イルカの繁殖・捕獲を禁じる規制に賛否 https://youtu.be/vGENNFvPdco

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